「リチャードはなぜ2軍では活躍するのに、1軍では結果が出ないのか?」
福岡ソフトバンクホークスの内野手・リチャード(砂川リチャード)選手は、圧倒的な長打力を武器に、ウエスタン・リーグで5年連続の本塁打王に輝いた“2軍のホームラン王”として知られています。
この記事では、彼が「2軍の帝王」と呼ばれる理由、そして5年連続本塁打王という前人未踏の記録についてまとめています。
なぜリチャードは2軍の帝王と呼ばれてるの?
リチャード選手が「2軍の帝王」と称される理由は2020年から2024年までの5年間、毎年本塁打王を獲得しているという圧巻の実績によるものです。
2024年終了時点での通算2軍成績は以下の通りです。
通算402試合出場
通算88本塁打(2025年5月時点では90本塁打を突破)
NPBファーム史上でも最長記録とされる「5年連続本塁打王」
これらの記録が「2軍では無双するが1軍では伸び悩む」という印象を強くし、「2軍の帝王」「未完の大器」といった評価につながっています。
リチャード内野手の2軍成績
実際の年度別成績(2021~2025年途中)
年度 | 試合 | 打率 | 打数 | 安打 |
---|---|---|---|---|
2021 | 34 | .181 | 105 | 19 |
2022 | 23 | .159 | 63 | 10 |
2023 | 22 | .115 | 61 | 7 |
2024 | 15 | .226 | 31 | 7 |
2025 | 21 | .162 | 68 | 11 |
通算 | 104 | .159 | 296 | 47 |
年度 | 打数 | 本塁打 | 打点 | 三振 |
---|---|---|---|---|
2021 | 105 | 7 | 20 | 38 |
2022 | 63 | 3 | 5 | 29 |
2023 | 61 | 0 | 1 | 25 |
2024 | 31 | 0 | 1 | 12 |
2025 | 68 | 4 | 10 | – |
通算 | 296 | 11 | 28 | 121 |
2025年の成績は5月11日時点。
5年連続本塁打王
リチャード選手の最大の特徴は、プロ入りから一貫して「長打力」に特化した打者であるという点です。
特に2020~2024年の5年間は、毎年のように2軍で二桁本塁打を記録しています。
- 2021年:29本塁打(ウエスタン最多)
- 2022年:19本塁打
- 2023年:18本塁打
- 2024年:17本塁打
この「5年連続本塁打王」という記録は、NPBファーム史上でも前例のない偉業であり、彼の長打力が“本物”であることを証明しています。
2軍のホームラン王と呼ばれる所以
リチャード選手の打撃スタイルは、典型的なフルスイングのパワーヒッターです。
引っ張り方向への打球は驚異的な飛距離を誇り、観客を魅了するようなアーチを描きます。
2025年も4月以降に2軍に合流し、5月11日までに4本塁打・10打点を記録。打率は.162と依然波がありますが、「打てば長打」の期待感は変わりません。
一方で、1軍では通算79試合出場で打率.157・本塁打10本と苦戦中。ここが「2軍のホームラン王」と「1軍定着」の間にある壁でもあります。
リチャード内野手の2軍成績まとめ
リチャード選手は、NPBファーム史に名を刻むほどの長打力を誇る内野手であり、5年連続の本塁打王という前人未踏の記録を持つまさに「2軍のホームラン王」です。
ただし、1軍でその実力を発揮できていないこともまた事実。ファンの間では「いつブレイクするのか?」という期待と不安が交錯しています。
今後は、選球眼や守備面の安定、出塁率の向上といった課題を克服することで、「1軍の主砲」への道が開かれるでしょう。